「・・・・・・え?」



「だーかーらー、別れようって」



「・・・・・・・・えぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!????」







 毎度のことながら騒がしい万事屋に、一つの叫び声が響く。
 目の前で私を指差し、ふるふる震えてるこの男、坂田銀時。私はムスっと冷めた顔で銀さんを見ていた。



「え?ちょっと待てよ。って、え?あの、すいません、理解できないんですけど」



「そのまんまの意味ですよ坂田さん」



「坂田さんんんんん??!!!」



 私の発した呼び方に驚いて、ブツブツ何か言いながら頭を抱え込んでいる。
 私はと言えば、もうそれはそれは冷めた顔。もう感情も残っていないような表情。



「ちょ、え?何コレ??新手のいじめ?何、が俺と別れる?え?この前まであんなラブラブだったのに?え?」



「えーえー煩いですよ坂田さん。英語ティーチャーか」



「冷たっ!!反応冷たっ!!!」



 ツッコんだら、今度はさらに頭を抱え、唸り始めた。
 私は段々イラだってきて、踵を返し、万事屋の玄関へと向かう。すると、腕を力強く掴まれ、後ろに引っ張り戻される。



「オィ、待てよ



 その声に振り返ると、真剣な顔をした銀・・・・・・坂田さんの姿。
 今までの態度とは一変して、光の宿っていなかったその瞳には、一筋の光が見える。
 こういうときのぎ・・・坂田さんは、絶対怒っているときだ。



「何ですか坂田さん?」



「お前・・・・・本気で言ってんの?」



 私の腕を掴んだ銀・・坂田さんの手が、力強く締め付けてくる。
 ・・・す、すっごい怒ってる・・・??



「痛っ!!ちょ、銀さ、」



「本気で言ってんのかって聞いてんの」



 冷たく発せられた言葉に見上げると、銀さんの顔はいつになく真剣で、そして怒りを宿していた。
 その表情にズキリと胸が痛む。
 ・・・・私だって、本当はそんな別れたいなんて思ってないよ。



「銀・・・さん」



「・・・・本当に、別れたいのかよ」



 怒りに満ちていた表情から、段々悲しみに満ちた表情に変わる。最後の言葉は弱弱しく、いつもの銀さんからは思えないほどの弱りようだった。
 私は、しゅん、と俯いてしまった銀さんに声を掛けることも出来ずに、ただ、おろおろするだけだった。
 どっ、どうしよ・・・・い、言えないじゃない、さっきのは嘘なんだってこと・・・!!



「・・・・・・・絶対、離さねェ」



「っ、え、」



 突然、腕を引っ張られたかと思えば、腕の中に収められ、力強く抱き締められる。
 いつにない力強さで、私は息が出来なくなるほどだった。



「んっ・・・銀さん、苦し・・・」



「別れてなんかやらねェ、・・・俺を忘れさせてなんかやらねェ。ずっと縛り付けてやる」



 その言葉に、銀さんの中の独占欲の強さが垣間見えた。
 私は、それっきり黙って抱き締めてくる銀さんにバレないように、こっそり笑った。
 心配、するほどでもなかったみたい・・・。



「・・・銀さん」



「・・・・・・・」



 呼んで見ても、返事はない。だが、聞いているのは確かなはずだ。
 一呼吸置いて、私は口を開く。



「ごめん、銀さん・・・・さっきのは、嘘だから」



 ピクリと、銀さんが動いた気がした。
 力のこもっていた腕の力が、ゆっくりと抜けていく。顔を見上げれば、驚いた様子。
 それはそうだ、今まで別れると言っておきながら、こんなどんでん返しを言い始めたのだから。



「ごめん・・・、さっきのは、・・んっ?!」



 突然顎を持ち上げられたかと思えば、ぶつかるようにキスされる。
 吃驚して硬直していると、後頭部に手を回され、触れるだけのキスが、より深くなった。
 そして、何度も何度も、角度を変えて食い付くようなキスをされる。



「んっ・・・・」



 段々苦しくなって、銀さんの胸を叩く。すると、名残惜しげにそれは離れていった。
 乱れた息を整え、顔を見上げれば銀さんの張り付いたような笑顔。



・・・それ、本当?」



「う、うん・・」



 その笑顔が怖くなって、ちょっと引き気味に答えると、その張り付いたような笑顔がさらに濃くなった。



「ふーん・・・・銀さん、かなり傷付いたんだけど」



 ・・・・・・黒いオーラが見えるのは気のせいですか。



「いや、うん・・・ごめん、でも、その・・・・」



「でも、何?」



「・・・・銀さんは、その・・・」



「・・・・何?」



「ぎっ、銀さんは、本当に私のこと好きなのかなって思って・・・」



 マズった。声が裏返った・・・!肝心なときに・・・!!
 今の私は、多分酷い顔をしているだろう。自分の言った言葉に顔が赤くなる。
 これじゃぁ、自意識過剰みたいだ。



「神楽ちゃんにそのこと言ってみたら、最近、『別れる』って言って相手を試すのが流行ってるらしくて・・・」



 ちらりと銀さんを窺うと、ぽかん、と唖然としていた。
 うぅ・・・・やめておけばよかったかなぁ・・・。



「それで・・・言ってみただけなの」



「・・・・・・・・・・・・・っぷ、っはははは!!!!!」



 噴き出したような声が聞こえたと思ったら、すぐに爆笑しはじめた銀さん。
 驚いて見上げると、ほっと安心したような、そんな顔で笑っていた。
 今度は、私が唖然とする番だったり。



「ははは、ちょ、!めちゃくちゃ可愛いんですけど!!」



「えぇっ?!///」



「そーかそーか、そう言うことねー。んだよチクショー、可愛いなこんにゃろ」



 そう言って優しく抱き締めてくるものだから、私はおどおどするばかりだ。
 銀さんはいまだに波が引かないのか、ははは、と笑い続けている。



「ちょっ、え?」



「バーカ、誰が好きでもないヤツ傍に置くかよ」



「ば、バカ?!」



「そ。で、可愛い



「んなっ!!///」



「あーあー、いちいち反応して赤くなってくれるところも可愛いー」



 そう クスクス笑う銀さんにつられて、私も頬が緩む。微笑むと、銀さんも笑ってくれた。



「全く、はいろんなこと心配しすぎなんだよ」



「え?」



「大丈夫だって。俺ァ、のことは嫌いになんねーから」



 優しく微笑んで、そう頭を撫でてくれる。
 私はほっとして、ちょっと涙腺が緩み始めた。銀さんの胸に顔を押し付けて、それを隠す。
 でも、やっぱりバレる。何でもお見通しな銀さんだから。



「おーい、泣くのはいいけど、鼻水つけんなよーちゃん」



「、鼻水出てないもん」



「そーかィ。・・・・のことは大好きだから」



「・・・うん」



「というか」



 私の耳元まで顔を近づけ、ぼそりと低く呟く。



「愛してる」



 そのまま耳にチュ、と音を立ててキスをされ、再度私の顔は火照り始める。
 また笑い始めた銀さんに敵わないのが悔しくて、もうっ!、と頬を膨らます。



「あーヤベー。銀さんちょっと我慢できない」



「えぇ?!」



 そう言って私を軽々と抱き上げ、とたとたと小走りする。



「ちょ、ちょっと下ろしてよ!」



「無理、息子さん元気いっぱいだし。大丈夫だって、今からたっぷり愛してあげるから」



「なっ!!知るかっ!!/// っていうか、お、下ろしてー!!!!」







 下ろさないって、。お前が可愛すぎるから。





















可愛すぎる嘘
        (あーもう、愛してる!!)



















 風村雪さまへ贈る相互記念夢。何か・・・ヘボくてすいませ・・・!!!(土下座
 ギャグ微裏甘?何このジャンル。微裏・・・じゃない?ですね。舌入れてn(ストップストップ
 というか最後下ネタ・・・。何だろう、銀さんって下ネタ専属?(ぇ  高杉はエロ専ぞk(黙

 こんなのでよかったら貰ってやってくださいませ、雪さま!
 そして相互有難う御座います^^ これからよろしくお願いいたします!

 H19.08.12




***

っということであとがきまでコピーして強奪してまいりました相互記念夢!!
どうしよう、銀さんが素敵過ぎる。っていうかもう、ほんと、大好きです!!銀さんも鳴海さんも!!(ぁ
ここここんな素敵夢貰っちゃって、私は幸せ者です!ぎゃふーーん!!
甘いよー!甘いよ銀さーん!お前のほうが可愛いわちくしょー!(何

もう、本当にありがとうございました!!これからも是非よろしくお願いいたしますv

2007/08/16